謝赫(しゃかく)の「画には六法がある」 とは? | 武士no戯言
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訪問していただきありがとうございます。

謝赫(しゃかく)の「画には六法がある」 とは?

 

前回書いた。

 

謝赫(しゃかく)の『古画品録』にある

「画には六法がある」

のことについて

知らない人もいると思うので

簡単に説明します。

 

 

まず

謝赫(しゃかく)とは

中国・南斉の画家で、約5世紀頃の人です。

 

彼が『古画品録(こがひんろく)』でとなえた

六法とは

1.「気韻生動(きいんせいどう)」

2.「骨法用筆(こっぽうようひつ)」

3.「応物象形(おうぶつしょうけい)」

4.「随類賦彩(ずいるいふさい)」

5.「経営位置(けいえいいち)」

6.「伝移模写(でんいもしゃ)」

の六つです。

 

まず「気韻生動」については、

いろいろな解釈があるので後回しにして

 

「骨法用筆」は

線の運びを重視することをいい

とくに対象の人格を浮き彫りにすることが大事です。

 

「応物象形」は

輪郭の線が正確かどうかを重んじる

写実的表現です。

 

「随類賦彩」は

色彩を賦す彩色方法で、

ものの本質をよく表現すること

 

「経営位置」は

構図の事です

 

「伝移模写」は

古画の模写をし、その神髄を学ぶことです。

 

さて「気韻生動」については

数ある解釈の中から

今、自分が目指す解釈だけを書きますと

まず

江戸時代後期の文人画家!

渡辺崋山先生の『尺牘』

”気と云ふは筆の気、墨の気と一つ一つの生気にて、

 韻と云ふは其筆墨色の衆生気力運動するを韻と申候。

 気韻生動を分けて申せば、生動は注脚、

 生字は気にかかり、動字は韻にかかり申候  ”

という言葉です。 

 

これは

天地の気が人格を通じて現れるので、

これが人格者の有する一種の霊気となり、

そのひびきが紙上に生動する

と言っているんですね

 

また中国・明の董其昌(とうきしょう)は

『画禅室随筆』

”気韻は学ぶべからず、

 これ生まれながらにしてこれを知る、

 自ら天授あり。

 然れども亦た学んで得る処あり、

 万巻の書を読み、万里の路を行き、

 胸中より鄄鄂(けんがく)を成立し

 手に随ひて写生するもの、

 皆山水の伝神とならん。  ”

 と書いてあります。

 

横山大観先生は、こう言ってます。

「気韻は人品の高い人でなければ発揮できません。

 人品とは高い天分と教養を身につけた人のことで、

 日本画の窮極は、この気韻生動に帰着すると

 いっても過言ではないと信じてます。

 

 芸術家に強烈な気はくがそなわって

 いなければなりません。

 ~気はくあっての人格であり、

   人格がみがかれての芸術です。」

 

どうです、解りますか?

大観先生の言う

高い天分と教養を聞くと

ほとんど不可能に思えます。

 

私も気韻生動の言葉は

横山大観先生から知りました。

その時、この言葉を読んで

選ばれた人間しか出来ないものだと

思っていました。

でも違います。

 

大観先生の言うことは

董其昌の言葉と

ほぼ同じことを言っていると思います。

 

では、その教養というのは何か?

万巻の書?万里の路?

 

今は、なんとなく解ってきました。

うまく説明できませんが

どういうものを目指しているかは

理解しています。

 

これは、岡倉天心先生のおかげです。

 

でも、実現するにはかなり難しい・・・

 

それに一歩ずつ近づくためには

やはり、「伝移模写」で神髄を学ぶしかない。。

 

先の遠い話です。

私は、先を考えると無理だろうと

今迄諦めていたんです。

 

ちなみに前回書いた

浦上玉堂先生の「六法を識らず」

ですが、こんな詩があります。

 

摸成小景最癩頑

漬墨磨丹意匠難

忙殺許多閑伎倆

不如抛筆対真山

これを訳すと

「風景画を描き上げたが、

 どうもなげやりな感じがする。

 墨をつけ、また朱の墨を磨って

 描くのがどうもうまくいっていない。

 こんな、小手先の伎倆をふるまうよりも、

 絵筆をなげすてて、

 ほんものの山をじっとみよう。

 それにしくものはない  」

 

自分も風景画が上手く描けないので

まったく同じ気持ちです。

 

でも、そういうわけにはいかないのです。

六法を身につけよう(頑張ろう)

。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

 

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