浪人街 第一話 美しき獲物| 武士no戯言
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浪人街 第一話 美しき獲物

浪人街1この映画、見たかったんです
マキノ 雅弘監督は、
『 次郎長三国志 』シリーズ
(1952–54、東宝版)全9部作
を見て、ハマってしまいました。
9年前のことです。


この時(2003年)、マキノ 雅弘監督没後10年
マキノ 雅弘監督特集をしていたんです。

マキノ監督インタビューを見て
彼の傑作が
この『 浪人街 』を聞き
是非見てみたいと思っていたんです。

そして、39年版の『 浪人街 』を見ました。
これを見てガッカリ
『 次郎長三国志 』シリーズと比べ物になりません。
あまりに普通の時代劇、しかも中途半端に終わってしまった。
(たしか、記憶によると・・)
この映画が、本当に傑作なのか? と疑問で仕方なかった。

後で知ったんですけど
『 浪人街 』4回もリメイクされていたんです。
●『浪人街』 1939年版 
●『酔いどれ八萬騎』  
1951年
●『浪人街』 
1957年版
●『浪人街』 
1990年版

そのうち3回はマキノ雅弘監督作品、
1回はマキノ雅弘監修なんです。

そして、傑作と言われたのが
オリジナルの『 浪人街 第一話 美しき獲物 』
1928年(昭和3年)サイレント映画です。

でも、この『 浪人街 第一話 美しき獲物 』
現在見られるのは、ほんの8分だけ
(本来は長編映画だったそうです、残念ですね)
しかも、いきなりクライマックス
これだと何が何なのか解りません。
(映画の素晴らしさは解りますけど・・)

そこで、1990年に製作された
浪人街(R)「 日本映画の父、牧野省三
  追悼六十周年 記念作品 」

『 浪人街 』を見ることにしました。

若干内容は違っていても
大まかなあらすじは同じです。

さあ、タイトルの”浪人”とは
なんでしょう?

”浪人”とは、
江戸幕府の大名取りつぶし政策
などにより、主家を失った武士のことです。


現代でも、入学や就職ができない人や
職を失った人を”浪人”と呼びますね(たぶん・・・)

そんな”浪人”が集まった町が浪人街です。

浪人街にある事件が起こります。
夜鷹狩りです。

え!夜鷹って?
遊女なんですねー、それも一番低い位の
一番高い位は、江戸吉原遊郭の太夫( 花魁 (おいらん))ですね。
中位は、湯屋で働く 湯女 (ゆな)や、旅籠で働く飯盛女(めしもりおんな)
これは大衆的な売春婦です。

ここまでは屋根付きで、いいんです。
ところが、夜鷹は街頭で人を誘い
草むらか小舟の上で体を売ります。
しかも小銭で、軽い食事かお酒でなくなる程度
その日暮らしの生活です。

そんな世の中で、一番弱い人間を
虫けらのように、なぶり殺しにするんです。

犯人は、旗本なんですねー。
将軍家のもとで、ぬくぬくしている腐れ武士たちです。

江戸時代には、戦はありません。
武士たちは名ばかりで、本来の生き方を忘れてます。

旗本たちは、刀の試し斬りとして夜鷹をなぶり殺しにしていた。
ほんと卑劣な奴らです

彼らは、将軍家に直属した武士ですから権力があります。
逆らうことは出来ません

ある浪人は、自分も権力に肖りたくて
卑劣な旗本のもとにつきます。

ここで立ち上がるのが女性です。
女性は本当に強い心をもっていますねー。

でも、逆に旗本たちに捕えられて
牛裂の刑(両手両足を紐でしばり、牛につけて走らせ人体をばらばらにする刑)
にされそうです。
浪人街2
それを聞いた3人の浪人が
120人の旗本相手に戦いを挑みます

この映画の魅力は、まさに、ここでしょう
これこそ、本当の武士道
武士は、事の成る成らざるを問わず、
 死地に赴かなければならぬこともある。
 また、成功しないとはっきりわかっていても
 それに体当たりして、生死を賭けなければならぬ場合もある。
 その覚悟を平生持っていれば、大ていの事はできるのだ。
  」
                                  『葉隠れ』より

1928年(当時)の若者の心にをつけましたね
映画は大ヒットしました。

8分しか残っていない『 浪人街 第一話 美しき獲物 』
ここから始まります。

3人と120人との戦い
それを見て
旗本側についていた浪人が3人の浪人に加勢します。

”おのれ裏切ったな ”

”馬鹿!表返(おもてがえ)ったのじゃわ ”

当時、流行語になりました。

この映画の製作当時
マキノ・プロダクションでは大変なことが起きました。
スタジオの火災で大半を失われ、片岡千恵蔵ら大スターの集団退社。
残っているのは無名の若手俳優たち
脚本の山上伊太郎は、その無名の若い役者たちを存分に活躍させよう と
この映画の脚本を書きました。 
マキノ・プロダクションの経営してる
「日本映画の父」牧野省三は、
19才の息子・マキノ雅弘に監督をさせました。
 

若い者同士で作り上げた、この映画は本当に素晴らしい。
躍動感があり、リアル感を出して活き活きしています。
そして見事な群像の立ち回り、絶妙な移動撮影
90年のリメイクなんか足もとにも及びません。

この年のキネ旬1位に輝きましたね。

  1928年   マキノ・プロダクション御室撮影所   

 マキノ雅弘 

 /   山上伊太郎
総指揮 :  マキノ省三

南光明 / 谷崎十郎 / 根岸東一郎 / 河津清三郎




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二回も心臓を切って
なんとか生きている
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家にきて14年目になります。
もう飛べないけど、、
頑張って元気に生きてます。





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