狂った一頁| 武士no戯言
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狂った一頁

狂った一頁4日本映画史に必ず出てくる名作です。
原作川端康成
監督は衣笠貞之助

なかなか見れません
この映画は
東京国立近代美術館フィルムセンター
でしか見れません。
いつ上映するか解りません。

私もほとんど諦めていました。



ところが、
ふと東京国立近代美術館フィルムセンター のホームページを見たら・・・
上映するじゃないですか~、 しかも当日ですよ~。
もう何が何でも見に行きました

映画の冒頭から見せてくれます


深夜です。
激しく降る雨
精神病院の廊下の窓から、暴風に煽られ激しく揺れる木
(シルエットです)

大きな玉がクルクル回る舞台の前では、
角を被った女性が踊っています。
この幻想的なシーンは想像の世界
現実は精神病院の個室で、狂ったように激しく踊る女。
服はボロボロです。 
壁に破れた自分の写真が貼ってあります。
狂った一頁2

となりの部屋は叫びまくる女性がいます
その女性をじっと見つめる男
精神病院で小使いとして住み込んでいる男です。
狂った一頁3 
は、この叫びまくる女性の夫なんです。
女性は2人目の子供を洪水で亡くし、
に辛くあたられ気が狂いました。

朝になると
お医者さんや看護婦、見舞いの人達で賑やかになりました。

小使いの男は、着物姿の若い女性と会います
若い女性はショックと怒りで見つめ
小使い男は喜んでいます。
この2人、親子なんですね。
若い女性は悩みがあります。
金持ちの彼氏がいて結婚を考えているんです。
でも両親がこんな状態、若い女性小使い男に怒りをぶつけます。

小使い男は、このままだといけないと思い
を連れて病院から出ようとします。
しかし、反抗します
の視界は歪んで見えます、姿・形が全然解りません。

病院から出れなかった小使い男暴力的な幻を見ます
院長先生を撲殺する幻。
そして
とうとうまで殺す幻まで見るようになりました。

でもこの時、に会える唯一の鍵を落としてしまうんです
病院の信頼を失くしたは鍵を預けられなくなり
に会うことが出来なくなりました。



と、まあこんな内容なんですけど、かなり複雑です。
この映画は活動弁士もいなければ字幕もありません。(無音)
(純粋映画を狙ったので、わざと字幕を入れなかったそうです。)
だから、あえてネタばらしをしました。
(でも、私の勝手な解釈ですから間違っているかもしれません。)
もし見る機会がありましたら参考にしてください。
私も、すこし内容を知っていましたので見れましたが
周りの観客は次々と深い眠りに入っていました
何人かは大イビキをしていて、うるさかった

映像表現
激しい360度パーンとか多重露光など表現してますし
照明もドイツ映画みたいにくっきりとライトがあたっているんです
だから狂っている顔が強烈に映っています。

驚いたのがライト8台しかなかったこと
少しでも明るくしようとセットの壁に銀粉を塗って油煙でぼかしたそうです。
なるほど、壁がいい味出していたのはこのせいか(納得!)
(すごく壁が気になっていたんです)

あと、気になっていたのが
手前の人物がくっきりしていて背後が霞んで見えるんです。
手前の人物のすぐ後ろにいる人物まで霞むんです。
露出かなと思ったんですがカットが変わると背景がはっきりしている
あれ、どうやって撮ったんだろう?

と不思議におもっていたんですが
後に佐藤 忠男 著日本映画300 (朝日文庫)』で解りました。
大きな紗を使って後景をぽかして撮ったんですね。

能面のシーンは小使い男の幻で
狂っている患者たちに能面を被らしたんです
みんな能面になると狂った顔がなくなり楽しくなる
という意味だと思います。
狂った6

いや~大正15年に、こんなすごい映画を作っていたんですね~。
しかも、ほぼ全編の78分版が見れた
これは間違えなく日本映画の名作です。



   1926年(大正15年)  新感覚派映画連盟   

 川端康成
 川端康成/衣笠貞之助/犬塚稔/沢田暁紅
 衣笠貞之助
 井上正夫/中川芳江/飯島綾子


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tag : 日本映画 衣笠貞之助

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武士 ( たけし )

Author:武士 ( たけし )
二回も心臓を切って
なんとか生きている
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家にきて14年目になります。
もう飛べないけど、、
頑張って元気に生きてます。





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